近頃ノートパソコンのキーボードに触れる機会が度々あり、その都度キーボードが気になっていた。というのも、いままで自宅では1年ほど前に購入した Realforce 91UDK-G (東プレ) を使っていたのだが、僕にはどうもノートのキーボードの方が打ちやすく感じた。
Realforceシリーズは静電式スイッチ、ノートはパンタグラフ式スイッチ。同じキーボードとは言え、叩くと全く違ったもの。世間では静電式スイッチの製品が割と持てはやされていて、僕もそれに多少影響されてRealforce 91UDK-Gの購入に踏みきったのだけれど(もちろん実際に触ってみてよいと感じた)、先述した体験から次第にパンタグラフ式スイッチのキーボードへの感心が強まり、ひとつ買ってみることにした。
最近僕はネットのレビューを参考にしてその場(ネット)で買い物をすることも多いけれど、キーボードをネットのレビューのみを鵜呑みにして買うコトには少々不安感を覚えたので、実際にパンタグラフ式のキーボードを叩きにアキバへ行って買うことにした。
事前にネットでリサーチして、購入候補として挙がっていたのは以下の2製品。
実を言うとテンキーレスのキーボードが欲しかったのだけれど、パンタグラフ式でテンキーレスの製品となると、ほとんど(現状全て?)がコンパクトキーボードとなってしまうようで、テンキーレスは断念した。
ではなぜこの2製品に絞ったかというと、
- 今使っているRealforce 91UDK-Gの配列に近い(重要)
- 接続形態が無線ではない
というかなり消極的な理由から。Realforce 91UDK-Gの無駄のないスッキリとしたデザインが気に入っていたので、変態配列のもの(パンタグラフ式キーボードには特に多く感じる)は避けた。僕の理想としてはRealforce 91UDK-Gをパンタグラフ仕様にしてもらえれば、それが一番だと思っている。
実際アキバに行って上記の2製品を中心に、様々なキーボードを叩いてみた所感としては、G85-23100JAADSFはキーストロークが非常に浅く、キータッチも柔らかいので、パンタグラフで頻発しがちな隣接キーの誤爆がチョット心配になった。それに対してEIPH108はキーストロークもそこそこあり、キータッチもしっかりしている。加えて赤色モデルの色がネットの写真でみたのよりも落ち着いた色合いで、好印象。
もうEIPH108にしてしまおうかと、いろんなお店での価格チェックをしながらキーボードを叩いて回っていたところ、 ロジクール CZ-900 の叩き心地のよさに目(手?)を奪われた。
CZ-900のキータッチはEIPH108を更にしっかりさせた感じで、パンタグラフ式キーボードではかなり固い部類にはいるのではないかと思う。ストロークもパンタグラフ式のキーボードとしては深め。そして何よりも気に入ったポイントが、キーを押下したときの反発が強いこと。反発が強いお陰ですぐに次のキーをタッチしにいけるのがよい。この叩き心地はメカニカル式スイッチに似た心地よさがある。
ロジクールの製品は完全にノーマークだったので、嬉しい誤算。当初予定していた金額よりもだいぶ出費が増えてしまうが、CZ-900を買うことにした。 まだ使いはじめて数時間だけれど、購入後に気づいた点もあるので、そちらについてはまた後日レビューとしてまとめようと思う。
また、CZ-900の他に"クレバリー製オリジナルキーボード"の叩き心地もよかった。やや壊れやすそうな印象が気になったが、こちらは2000円程度だったので、コストパフォーマンスは高そう。